北朝鮮人権侵害問題啓発講演会・ビデオ上映会
12月8日、富山県、北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出する富山県地方議員連盟、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための富山県民会議(救う会富山)の三者が主催する「北朝鮮人権侵害問題啓発講演会・ビデオ上映会」が、高志会館で開催された。講師は、横田めぐみさんの実弟の横田拓也氏、救う会会長の西岡 力氏、内閣官房拉致問題対策事務局の原 寛之企画官の3氏。
1977年(昭和42年)横田めぐみさんや松本京子さん他の拉致事案が発生した。それから2002年(平成14年)第1回日朝首脳会談で金正日国防委員長が拉致問題を認め謝罪するまで25年、そして政府に拉致問題対策本部が設置されたのはその4年後の2006年。2002年10月に拉致被害者5人が帰国して以来一人の帰国者もいない。12人の拉致被害者認定者が帰国出来ずにいて、また拉致の可能性を排除できない883人の方がいる。北朝鮮による明らかな人権侵害、そして主権侵害に対する我が国の初動対応がもっと迅速適確であったならば、と悔やまれる。拉致問題を絶対風化させてはいけない。そのためには、あらゆる機会を通して、国内外に向けた拉致問題の理解促進・情報発信の活動が大切だ。特に若年層への啓発の強化のためには、小学校、中学校、高校での取組み促進と教員を対象にした拉致問題の研修の充実が必要だ。これは私達地方議員の役割と思う。