砂防議連勉強会 - 砂防の意欲が伝わる話

3月4日、県議会一般質問の昼休みの時間に、県議会砂防事業促進議員連盟主催の勉強会が開催され、
県砂防課長の野村康裕氏から砂防行政に関する最近の話題について話しを聴きました。

野村課長は、高校2年生の1995年、宝塚市で阪神淡路大震災に遭い自宅で家具の下敷きになり避難生活を送った経験を有し、
また地元地区では30人以上が亡くなる地すべりもあったとのこと。そのことから、進路は自然と防災に向かい、京都大学で砂防学を学び、
2002年、国土交通省に砂防専門職として入省されました。「砂防に携わる者の中で富山は特別な存在」と言う野村課長からは意欲が伝わって来ます。
特に、県民に土砂災害の危機意識を持ってもらうことや立山砂防の世界遺産登録に向けた気運醸成や調査に力を入れたいとのこと。

ところで、県内の土砂災害危険箇所は4509箇所、内重要整備箇所は1804箇所、対策済箇所631件で整備率35.0%(R2年度末)であり、
整備の加速化(ハード)が必要です。同時に、警戒避難体制の強化(ソフト)もしなければなりません。

講演される野村砂防課長