マイクロツーリズムについての勉強会

11月18日、自民党議員会政調会主催の「マイクロツーリズムについて」の勉強会が開催された。講師は、株式会社日本政策投資銀行富山事務所長の山本 覚氏と同北陸支店企画調査課長の鈴木英介氏。両氏の話しは、北陸3県の計1200名をインターネット調査（調査時期：2020年10月30日～11月1日）した結果を基に示唆に富む内容であった。例えば、コロナ禍の中、近隣県に行って改めて魅力に気づいた人の割合が15％前後あることや福井県民や石川県民が富山県を訪れる割合が富山県民が石川県や福井県を訪れる割合よりも低いこと（富山県として両県へのアプローチをより強化すべきこと）等。
また、修学旅行について、
①北陸方面への修学旅行の割合は全国最下位（トップは近畿方面）（2019年調査）
②北陸着の修学旅行の大部分は、関東・近畿発（全体の91％）（同年調査）
との報告があり、北陸全体として修学旅行の受入れを強化すべきことやマイクロツーリズムの一類型である近県からの修学旅行の受入れにも力を入れる余地があるとの指摘は的を射ている。その際、富山市のＳＤＧs未来都市選定、富山特有の観光資源、利便性の高い交通機関等は本県の強みとなる。これからの観光を考える良い機会であった。