富山の海を支える水産研究所

9月4日、自民党水産問題調査会・同富山湾未来創造調査会は、滑川市にある、富山県農林水産総合技術センター水産研究所を訪問し、辻本所長から、能登半島地震による水産業への影響と現状把握(8月までの調査の中間報告)について説明を受けた。幾つかポイントを記す。◉海底地すべりが水深30〜370mで、更に800m以深でも発生したことが確認された。ベニズワイガニ資源の回復には9年以上要する可能性がある。◉シロエビについては、11月までシロエヒ幼生の分布密度調査を継続する。◉富山湾の底質調査を行っている。◉各種調査結果の最終報告は、年度末に予定。

その後、漁業調査船の「立山丸」船内を視察。平成10年11月に竣工した同船は、26年間、本県水産業発展に大きな役割を果たして来た。しかし、諸設備の老朽化が目立ち、乗組員の皆さんの懸命な努力で機能維持に努めている現状と説明を聴いて、新船建造の計画をスタートすべき時期に来ていると強く思った。