中山間地域(山村)に関わる一日

1月11日は、中山間地域(山村地域)をテーマとする一日でした。

■最初に、富山県議会山村振興議員連盟(会長:鹿熊)で、石井知事に平成31年度予算要望を行いました。主な点は、次の通りです。

*昨年同様、①組織の見直しと人的支援の充実 ②山村の有する価値の重要性について県民への普及啓発の必要、この2点を基本的事項として強調した。

*新規要望として、①サテライトオフィス誘致の前提となる光回線整備にかかる助成の大幅拡充 ②第5世代移動通信システム(5G)の中山間地域への普及展開の促進、この2点を今回盛り込んだ。

■次に、NPO法人グリーンツーリズムとやまの長崎喜一理事長はじめ役員・事務局長と意見交換会を行いました。テーマは、「グリーンツーリズムとやまが、自民党議員会が2月議会に提案予定の「中山間地域における持続可能な地域社会の形成に関する条例(素案)」をどのように受け止め、今後の方向性をどう考えるか」。とても有意義な意見交換会でした。

*グリーンツーリズムとやまは、この条例をとても前向きに受け止めて頂いた。

*15年間、都市農山漁村交流を担ってきた経験から、次のような大事な提案を頂いた。

現場をサポートしうる熱意があり優秀な人材を確保・育成し、地道な支援を継続的に積み重ねることこそが重要。

【現場支援】地域住民の危機感を刺激し、やる気を引き出す。

【ワンストップ体制の相談窓口】県の役割として、中山間地域サポートセンター的な組織が必要

*中谷信一副理事長は、平成の合併後、県、市町村の職員が、内(現場)にも外(海外を含めて)にも出ていかなくなっている、と発言されたのが印象に残った。

NPO法人グリーンツーリズムとやまの長崎理事長他

■最後は、島根県中山間地域研究センター主席研究員 有田 昭一郎氏の講演を聴きました。テーマは、「次世代に引き継ぐための中山間地域づくりを考える」。

富山県の現状に照らすとポイントは次のようなことかと思います。

*住民の危機意識を如何に高めるか。

*人口が減っても安心して暮らし続けるための支え合いの仕組み(小さな拠点)づくりの推進体制を県でどう作り、市町村とどう連携し、現場支援チームをどうつくるか。

*経済事業は必要であり、それをスタート、運営するノウハウが大事。

*若者定住の条件づくりが大事。

講演される有田氏