奥能登地域視察


3月24日、25日、県議会自民党人口減少問題調査会は、能登半島地震で被災した輪島市、珠洲市を視察しました。氷見市から輪島市に向かうのと里山海道がいたる所で復旧工事中の現状に地震発災からまだ2年3か月である事を改めて知らされました。輪島市に入ると、海岸隆起や山腹崩壊の姿があちこちに見られ、地震規模の甚大さとそれに追い打ちをかけた豪雨災害の深刻さを示していました。

◉3月24日

1.最初に、今回の全視察をアテンドして頂いた(株)奥能登元気プロジェクト代表取締役の奥田和也氏のお話しを南志見(なじみ)市場(農協倉庫を改装した建物)で聴きました。奥田氏は、復興キーマンの一人で、地元企業の力で過疎地の南志見地区を最速で復興に成功したモデル地区にするという強い思いで、一棟貸し古民家ハウス経営、障害者就労施設運営、飲食店経営、起業者育成等様々な事に発災直後から取り組んでおられます。奥田氏は、社会が震災被害を忘れないうちに、早くいろんな事業を始める事の大切さを強調しておられました。これは、民間しか出来ない事だと思います。

2.輪島の千枚田を眺望しました。約半分の500枚程度は復旧したとの事、ここで収穫される米は、「絶景米」のブランドで相当の高価格で販売されている事等の説明がありました。また、この急斜面の田がほぼ手作業で耕作される事を聞いて、千枚田が将来に渡りどう引き継がれていくのかなと思いました。

3.輪島朝市の焼失現場を訪れました。跡地には傾いた電柱以外は何も無く大火災の猛烈さが分かりました。地元の方の話では、ようやく土地区画整理の手法で今後再興を図って行くことで関係者の合意に至ったとの事でした。

4.輪島市門前町の被災現場では、商店街の復興に向かう課題等について地元商店主から説明をお聴きしました。近くにある国重要文化財の大本山總持寺祖院を訪れ、生々しい震災被害の姿に驚きと悲しみを覚えました。

5.奥田氏経営の古民家ハウスで泊まりました。

◉3月25日

1.朝、ハウスの前の道路を散歩し、海岸隆起、膨大な流木の量、広範囲な山腹崩壊を目の当たりにしました。

2.バスで震源地の珠洲市に向かう途中、古くから営まれている製塩場に立ち寄り古老の主人から製塩方法等をお聞きしました。震災の影響は海岸線が100m程遠くなった事と話されていましたが、古老には、深刻さは無く、長い人生の中では色んな事がある、そんな達観が感じられました。

3.最後の訪問地、珠洲ホースパークでは、足袋抜豪(たびぬきごう)氏から、ビジネスを通した復興ビジョンの説明をお聴きしました。氏は、一般社団法人珠洲みんなの馬代表理事、一般社団法人木ノ浦ビレッジ代表理事、農業生産法人ベジュール合同会社代表等幅広く活動され、奥能登復興のキーマンの一人です。

◉総括

1.震災からまだ2年3か月、豪雨災害からまだ1年半、それなのに私の記憶から遠のきつつあったこと、であればこそ今回の被災地視察は私にとり本当に大事な経験となりました。

2.過疎地における自然災害からの復興において、強い個性と固い信念と熱い情熱(その一つでも)を持つ民間人の存在がとても大きいことを認識しました。