富山県成長戦略中間とりまとめについて ― 幾つかの疑問 ―

9月27日、常任委員会で、「富山県成長戦略中間とりまとめ」を取り上げた。

幾つかの疑問点を率直に述べた。残念ながら、委員会のため新田知事本人には質問できず、県幹部への質問となった。主張した主な点は次の通り。

■「関係人口(幸せ人口)1000万人を目指す」はスローガンか?

戦略として数字を出す以上、関係人口(幸せ人口)の指標の明確化(定義)が必要だが不明。また現在何名かも不明。これでは、スローガンであり戦略でないのでないか。

■枝を見て幹を見ていないのでないか?

成長戦略によって、県民生活をどのようにしたいのか、富山県産業をどのようにしたいのか、という「幹」の部分が不明なまま、6つの戦略(各論)=「枝」が記述さている。私は、「幹」は、県産業の大宗を占める「中小零細企業」の生産性向上とそれを通しての成長と分配の好循環による県民生活の向上、でないかと考えるが・・・・。

■「真の幸せ」(ウエルビーイング)中心の成長戦略によって、県民一人一人のウエルビーイングは実現するの?

成長戦略によってウエルビーイングを実現する人は、県民の一部(成長に貢献する人、成長の恩恵を直接受ける人)に過ぎない。県は、産業経済政策のみならず、福祉、教育、地域政策、文化・環境等々の総合的な政策を通じて、県民一人一人のウエルビーイングを目指すべき。従って、ウエルビーイング実現の目標は、県総合計画の見直しの中で新たに掲げるべきものと思う。2022年度は、県総合計画の中間年であり見直すべきタイミングでないか。

■15市町村に出向いて行う「ビジョンセッション」の意義は?

知事は、その目的を「成長戦略を県民と共有し共に取り組みたい」としているが、この中間とりまとめの内容で、一体何を共有し何を共に取り組もうとするのか疑問。2から5の戦略は、政策としてしっかりと具体化すれば良いだけのことでないか。6の戦略は、県庁自ら改革すれば良いだけのこと。むしろ、問題は、コロナ禍で県民の生活状況は2分化し、飲食観光関係者、非正規で雇い止めされた者、ひとり親家庭の困窮者等にとっては、事業継続・事業転換、生活再建等が喫緊の課題であり、成長戦略とかウエルビーイングどころでない、という現実がある。