部会で群馬県視察
会派の地方創生商工部会は、7月22日・23日、群馬県の複数施設を視察しました。その所感を記します。
[1]富岡製糸場に関する所感
❶国宝となっている西置繭所の一部が鉄骨を骨組みとしたガラスの部屋に整備され、ギャラリーや多目的ホールとして有料で活用されているとの説明を受け、国宝の活用例としてとても印象に残った。
❷富岡市の観光所管課より同市の観光行政と富岡製糸場の新たな誘客策についての説明を受けた。その中で、富岡製糸場の年間入場者数の目標を45万人(2025年約38万7千人)とし、今後「日本の近代化、女性活躍や技術革新は富岡から」のコンセプトを磨き発信し誘客を図るとの事。私は、日本の産業近代化の象徴的な役割を果たした本施設は、今後の同市の観光振興の面で大きな役割を担うであろうと認識を新たにした。
【2】群馬県庁に関する所感
❶県庁32階にある官民共創スペース「NETSUGEN(ネツゲン)」を視察した。この施設は、新たなビジネスや地域課題の解決にチャレンジする人が集うイノベーション創出拠点であり多くの人で賑わっていた。この様に県民が普通に行き来する県庁の姿はとても新鮮であった。
❷外国人材活用・多文化共生の取組みについて所管課より説明を受けた。
群馬県多文化共創カンパニー認証制度(外国人材を雇用し、彼らを仲間として迎え入れ、ともに活力を創り出すための特に優れた取組を行う事業者を認証する制度)の実績がR3~7年に16事業所とのことで、少ないのではと問うたら、ロールモデルとして特にふさわしい取組を行っている事業者を厳選して認証しているとの返答。単に数を追うのではなく実質重視の取組は参考になった。
【3】TUMO群馬に関する所感
アルメニア発の「IT教育プログラムーTUMO-」を取り入れ、中高生が最新のデジタル技術を無料で学べる拠点が「Gメッセ群馬」4階に昨年6月にオープンした。TUMOは世界10都市に学習拠点がありアジアで初の開設。山本一太群馬県知事がこの教育プログラム導入を決断したこと、そしてわずか1年足らずで県内にサテライト拠点を数か所設置するそのスピード感と県内どこにいても同じ教育環境を子ども達に提供しようとするバランス感覚に敬服した。山本知事は、昨年の開所式に、「群馬県内どこにいても、親の収入に関係なく、最先端のデジタル技術が学べる環境を整え、『デジタルクリエイティブ産業』の創設や人材育成に挑戦している」と挨拶されたとのことだが、これからの群馬県のデジタルクリエイティブ人材の育成・活躍を注目したい。
【4】道の駅川場田園プラザ及び川場村長訪問に関する所感
❶人口約3,500人の川場村に年間約250万人の観光客が来る。そのメイン施設が全国トップクラスの人気を誇る道の駅「川場田園プラザ」。平成2年頃の構想段階から携わり現在も運営の中心におられる宮内実氏から説明や現地案内をして頂く。その中に幾つかのキーワードがあった。
- 川場村の基本路線と一体となった運営
村の基本路線である「農業+観光」の集大成の事業としての位置づけ。
- 世田谷区とのつながり
昭和56年11月、世田谷区からの申し入れにより、区民の健康づくり、小5を対象とした移動教室等区民の第2のふるさととして、「相互協力協定」が結ばれ太い絆となって現在も交流が続いている。
- 道の駅らしからぬ道の駅
チーズ工房、ビール工房、プレミアムショップ、広場、ブルーベリー園等の施設の集積し、家族で一日楽しめる。それを可能にした5haの広大な敷地。
- 活力ある地域社会に貢献
❷川場村長の外山京太郎氏に面会
- 川場ベースと名付けられた、役場庁舎、交流ホール、むらの学習館、エネルギーセンター、防災倉庫・防災トイレ、こども広場等の整備された近代的な施設群に、人口3,500人の川場村の明るい未来を感じた。
- 外山村長の応接室に、ハンターである村長自ら射止めたクマの毛皮が吊るされていて印象的だった。川場村の歴史を引き継ぎ新しい軌跡を残し村民の幸せを図ろうとする村長の意欲が伝わる村長訪問だった。





